🌟イギリスで旅行して良かった場所: ストーヘッド(Stourhead)回遊式庭園2024年03月21日 21:54

イギリス: ストーヘッド(Stourhead)の回遊式庭園
        ☆想い出写真☆




もう20年以上前になりますが、

イギリス内を旅行して良かったと思う場所のひとつに、

ストーヘッド(Stourhead)というお屋敷(マナーハウス)の回遊式庭園があります。



西洋の庭園といえば、アラビアの影響を受けた自然界の4元素を表したノットガーデン(だったかな?)に代表されるような、
非常に幾何学的&直線的で、

日本人的には面白味が無いようなものがありますが、


ストーヘッド(Stourhead)の回遊式庭園は、日本人好みの、
大きな池を中心に池の周りを回遊できる、自然な感じの庭なので、
ゆっくり、まったり、ほっこりできた、という記憶が有ります。



おぼろげな記憶ですが、ストーヘッド(Stourhead)に行くには、


ロンドン中心部から、
キュー植物園があるリッチモンド(Richmond)方面に南下して、
どこかで「M3(エムスリー)」という自動車専用高速道路に乗ります。

「M3」の「M」は、Motorway(自動車専用高速道路)のことです。
イギリスで言うところの高速道路のことです。
日本の高速道路と同じ片側3車線で、
日本の高速道路より「+20km/h」の速度でクルマが走っていたと記憶しています。

M3にはいったら、とにかくストーンヘンジを目指します。

ストーンヘンジに近い出口でM3を降りたら、

ひたすらストーンヘンジにむかって走ります(たぶん西方向に走る)。

ストーンヘンジが左に見えてきたら、通り過ぎます。

ストーンヘンジを通り過ぎてかなり走ると、

道が二手(ふたて)のY字路に分かれます。

そのY字路のどちらかを進むと、ストーヘッド(Stourhead)方面です。

その先のことは忘れました。



私がストーヘッド(Stourhead)を知ったのは、

当時、現地の園芸関係のコースで引率されて訪れたからです。



イングリッシュガーデン趣味の人なら知っている、

庭園の要素となるいろいろな構造物(東屋(あずまや)やグロットーなど)が

池の周りの回遊路のそこここに設置されている庭だったと思います。

私はもっぱら樹木しか見ていませんでしたが、
日本に近いような雰囲気を感じて、とても落ち着けた記憶が有ります。



ナショナル・トラストが管理している物件で、

お屋敷(マナーハウス)の中も見学した記憶が有ります。



こんなことを今さら書いたのは、

時代が変わって、

外国人観光客がスマホ片手に、

現地人の生活の隅々にまで立ち入ってくるようになる世の中になったからです。



ストーヘッド(Stourhead)のことなんて、

パソコンでもスマホでも、検索すれば一発で出てきます。



イギリス旅行を計画されている方のご参考になればと思って書きました。



イギリスは、ヨーロッパのハシクレだけあって、

イギリスの庭園は、大陸ヨーロッパの庭園の圧(アツ)の強さは無いけれど、

イギリスっぽいユルい雰囲気があって、なごめるので、リラックスして楽しめた記憶があります。

後に、ニューヨーク近郊のカイカット邸とその庭園に行く機会があったときに、

「イギリスの庭園を見ておいて良かったー!」

と、心の底から思った記憶があります。

やっぱり、歴史と文化の厚みが全然違うと思いました。



🍊

🌳イギリス:アヴェバリー(Avebury)のストーンサークル2024年02月07日 17:29



🌳

Avebury(アヴェバリー)のストーンサークル


英国国教会によるキリスト教国イギリスには、

他のヨーロッパ諸国と同様、

キリスト教の顔の裏に、

キリスト教から「原始的な邪教(ペイガニズム paganism)」とレッテルを貼られ蔑まれた
先史時代の記憶が、

今も人々の心の奥底に、色濃く残っている。


ペイガニズムは、八百万(やおよろず)の神々を畏れ崇拝する、
自然崇拝の宗教である。

生きとし生けるものすべての命の源である太陽を拝み、
生命の危機と同時に大いなる恵みをもたらしてくれる、自然現象を畏れ尊ぶ、
人間として最も純粋で自然な宗教である。



イギリスの代表的な先史時代の遺跡といえば、ストーンヘンジだが、

ストーンヘンジから遠くないマールボロー(Marlborough)周辺には、

アヴェバリー(Avebury)をはじめとする先史時代の遺跡が存在する。



マールボローと聞いてアメリカのタバコを思い浮かべるかもしれないが、

アメリカの多くの地名のご本家は、当然のことながらイギリスである。

「北広島」などと同じことである。



ちなみに、Aveburyの発音だが、
ネットでは「エイヴベリー」とよくでてくる。
しかしながら、
私が記憶しているAveburyは「アヴェバリー」である。

アメリカなどの英語圏の国に「エイヴベリー」と呼ぶ地名があるのかもしれないが、
当然ながら、イギリスの「アヴェバリー」が本家本元である。



アヴェバリーには、ストーンヘンジには及ばないものの、
かなり大規模なストーンサークルがある:
Avebury(アヴェバリー)のストーンサークル



アヴェバリーは、三内丸山遺跡のイギリス版といったところかもしれない。
資料館もあった:
Aveburyの遺跡資料館



Avebury付近の民家。
家の入口に置かれたキノコのような石の置物は、
スタドル・ストーン(staddle stone)と呼ばれる。
スタドル・ストーンは、もともとは、食糧倉庫の屋舎を乗っける基礎部分の石。
日本の登呂遺跡の食糧倉庫についていた「ネズミ返し」と同じ役割をしていた。
イギリスの田舎では、スタドル・ストーンを家の敷地の入り口に門のように置いた
このような民家がよく見られる:
Aveburyちかくの伝統的な民家


これも、アヴェバリー付近の民家。
日本と同じ、藁葺:
Avebury付近の民家



これも、Avebury付近で撮った記憶がある。
イギリスの冬は、暗いし、寒いし、雨降りだし、どこもかしこも水びたしだ。 
遠くに、富士山のように見える丘は、
古代遺跡スィルベリーの丘(Silbury Hill):
Avebury。イギリスの冬は水浸し。



古代遺跡スィルベリーの丘(Silbury Hill)の遠景。
古墳なのか?それとも、祭祀用に作った丘なのか?:
イギリス:スィルベリーの丘(Silbury Hill)



古代遺跡スィルベリーの丘(Silbury Hill)。
日本には富士山があるが、
富士山のようなピラミッド型の山が無いイギリスには、スィルベリーの丘があった。
スィルベリーの丘のまわりは水びたしで池のようになっていた。
白い点のようにみえるのはヒツジ(白鳥だったかも?)。
イギリスの田舎は、どこへ行ってもヒツジだらけだ(白鳥だったかも?白鳥かもしれない!いずれにせよ、イギリスの田舎は、どこへ行ってもヒツジだらけ。):
イギリス:スィルベリーの丘(Silbury Hill)


古代遺跡スィルベリーの丘(Silbury Hill)。
近くで見るとけっこう大きい。:
イギリス:スィルベリーの丘(Silbury Hill)



Avebury付近にある古墳の入口:
イギリス:アヴェバリー(Avebury)付近にある古墳



以上の写真は、20年以上前に撮影したものである。

現在のAvebury付近がどうなっているか、私は知らないが、

遺跡群自体は保全されていると思うので、それほど変わっていないと思う。



🌳

🌸イギリスの早春の林に咲くブルーベル2024年02月07日 11:14

イギリスのブルーベルが日本の早春の林に咲き乱れることがあってはならない。
        ☆想い出写真☆



だんだん日が長くなってきました。

一日ごとに、春に近づいていきます。


👆写真は、イギリスの早春の林に咲くブルーベルの花。

春先のイギリスの林(woodland)は、ブルーベルの花で敷き詰められて、
青紫色のカーペットになる。

しかし、これは、あくまでも、イギリスの場合。

「日本の林もイギリスのようにっ💕♪」みたいに、とんだ勘違いをして、
外来種の植物をどんどん植えてしまうと、

日本に古来から生えていた日本固有の植物たちを
日本人みずからが迫害して追いやってしまうことになる。

日本古来のその土地その土地の土着の植物には、
何百年も昔から、その植物を食べ続けてきた虫や動物がいる。

だから、日本古来の土着の植物が
外来植物に駆逐されてしまうと、
その植物を食べる日本古来の土着の虫や動物の食べ物が無くなってしまう。


園芸(ガーデニング)と環境保全のせめぎ合い。

ペット産業(外来動物)と環境保全のせめぎ合い。


日本の固有種の植物や動物を、
日本人みずからが迫害することのないようにしたい。


日本から駆逐されるのは、
英語をはじめとする外国語表記に場所や時間を奪われつつある日本語だけでよいではないか。



🍊