🍰読書感想文: 山岸昌一『老けたくなければファーストフードを食べるな』2020年11月30日 21:36


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2020年11月30日にブログ「食べ過ぎるな!」に書いた記事のコピペ。

(ブログ「食べ過ぎるな!」の内容をアサブロに引っ越し中。)


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読書感想文:  山岸昌一『老けたくなければファーストフードを食べるな』 

20201130

 

山岸昌一『老けたくなければファーストフードを食べるな』

 

この本のタイトルは、著者ではなく、売れることを狙って編集サイドがつけたものであろう。

 

某書籍通販サイトの書評で誰かが書いていたように、著者が一般ピープルのレベルに降りてきてあげようとするあまり、ところどころ文章がスベりがちになるところが、最初は「微笑ましく」感じたものの、読み進めるにつれていささかウザくなってくる以外は、私にとっては大変学びになる内容だった。

 

スベっている箇所に目をつぶれば、アメリカで(他の英語スピーカーが読んでも理解できる)英語の論文を多数書いてきたであろう、英語流のレトリックを会得していることを思わせる、わかりやすい文章である(わかりやすい文章は、その人の頭の中が整然としていて高度な論理的思考の能力が有ることを表す)。 それに、とくに米語では、日本語に翻訳すると大仰でいささかふざけた表現を使いがちだと思うので、スベりの半分ぐらいはそれが原因であろう。

 

某書籍通販サイトの書評で同じく誰かが書いていたが、「バランス良く食べましょう」という結論に、著者が全うな医師/科学者であることがうかがえる、というコメントに、私も同意する。

 

私も含めて、とかく素人の一般ピープルは、健康法やダイエット法の流行(ファッション)に乗せられて、著者が言うところの「フードファディズム」に走りがちだが、専門家になればなるほど、特定の方法に対してアウトライトにマルやバツをつけることが不可能なことを知っている。 どのような食事法においても、社会のすべての人に向けた最大公約数的な結論は、「バランス良く食べましょう」になってしまうのだが、それでは、世の中のお金が回らないから、いろいろな方法(商品)が次から次へと仕掛けられて、マーケットに向けてローンチされる。 特定の方法を真っ向から全否定したり全肯定したりする専門家は、自分や所属組織の立場や利害を守る必要があるとか、素人向けに本を出版して自らの存在をPRしてビジネスの成功につなげたい、といった、何らかの理由や目的があるんだろうし、同じ世の中で生活する人間として、そのような事情はとてもよくわかる。 そのような事情もなく白黒をはっきり主張する専門家は、もちろん、自分が提唱する方法に効果が有るという絶対的な確信があるから主張しているに違いないが、それに加えて、仮に異端扱いされても経済的にやっていける確かな実績や経済/事業の資産があるか、さもなければ、自らの社会的な地位へのリスクをかえりみずに世のため人のために自らの存在を捧げる、真の聖者であろう。

 

本の内容に戻ると、驚いたことに、

私の症状がつぶさに出ているではないか!

何年に出版されたのか? 2012年!

 

8年前の健診で「糖尿病の気()がありますね」と言われ、しかも眼科検査で混濁疑いを指摘されていたにもかかわらず、実質上放置し続けた自分は、

自分の健康を、つまり、この世における自分の存在自体を、

ないがしろにしていたということに、他ならない!

 

ただひとつの希望は、5年前に「私は糖質中毒?」と思って試したスーパー糖質制限食が、図らずもプチ断食行になってしまったこともあって、良性腫瘍をはじめ小さなイボや耳鳴りが消えたことを思うと、あの糖質制限プチ断食行によって、それまで蓄積されていたAGEsが少しは減ってくれたのではないか? ということだ。 

 

AGEsだけでもププッと笑えるが、略語RAGEはさらにウケる。 GLUTともあいまって、米英語の略語には、アメリキャァ~ンなジョゥクを感じる(イギリス人はこのテのノリは好きではないだろう)。 

 

否! 笑い事ではない! 子どもの頃からでんぷんやグルテンや甘いものを食べまくってきて、もはや糖質ジャンキーの私の身体の中には、AGEsが半世紀以上も溜まっているはずだ。 なんてことだ! すこしでも貯金を増やそうと仕事のストレスを甘い物で晴らしながら働いてきたら、AGEsのほうが貯まってしまっているではないか! あるサイトによれば、AGEsが身体から抜けるまでに10年ほどかかるという。 この本に述べられている「高血糖の記憶」というそうだ。 そのうえ、目に関してはAGEsは抜けることはないとのことだ! 自分の愚かさを呪いそうだ! いや、それだけ自分を粗末にしてきたのだ。 そして、その原因は、自分だけの問題ではない。 星の問題でもある。 物心ついたときから、自分の星の重みにあらがって、少しでも上へ上へとストラグルしてきた、そういうことも背景にあるのだ。 だから、自分を決して責めてはいけない!

 

ギリギリのところで何とか間に合ったかもしれないことを、良しとするのだ。 私は、突然視界の中に真っ赤な川が流れるようなことにはなりたくない! 目をいたわるんだ。大切にしていくんだ! 骨密度が同年代の同性よりも低い自分の骨も大切にするんだ!

 

幾久しく、自分の存在を愛おしみ、大切にしていくのだ!


そのためのマントラは:

 

食べすぎるな! 

二口女(ふたくちおんな)






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