🗻未来に記憶すべき戦後昭和の日本の女子中高生の風習: ソックタッチ2023年12月02日 08:21

以前、別のブログに極私的に書いていた、
「未来に残したい」シリーズを、
このブログに移し替え中です:

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20190114 
🗻未来に記憶すべき日本の風習: ソックタッチ


今でも白元のソックタッチはあるのか?

中学生・高校生のときの必需品だった。 が、
よく、ひざ下のすね周りの、塗ったところが、
ベルト状に赤くかぶれた。 
皮膚に良いはずがない。


ソックタッチは、
ハマトラ丈のスカートと関係があったのか?

あのころ、そう、
「夕陽が丘の総理大臣」や「朝日が丘の大統領」のころ、
女子中高生の制服の不良ファッションは、
2つの潮流に分かれていた。 

ひとつは、
これらのドラマに出ていた藤谷美和子のような、
スカートの裾を、くるぶしあたりまで極端に長くする不良ファッション、
↑ 
 『3年B組金八先生』の中で
 三原じゅん子現自民党参議院議員が当時お召しになっていた、
 スケ番の制服ファッションのことです。 

女子中高生不良ファッションの
もう一つの潮流は、
ハマトラ丈、つまり、
膝くらいの丈にスカートを短くする不良ファッションだ。 

この、
ハマトラ丈の不良制服は、どちらかというと、
お嬢様学校の中高に多かったような気がする。 

ハマトラ丈の不良制服に、
ソックタッチは必需品だったと思う。

不良じゃない、中途半端な丈のスカートの私でも、
ソックタッチを使っていた。 

なぜソックタッチを使ったのか。 
靴下の長さが悪かったのか、それとも、
下にずり落っこちるような靴下がいけなかったのか。 


お嬢様学校の不良お嬢様たちがお召しになる制服スカートのハマトラ丈が、
一般庶民レベルの女子中高生の制服に浸透していき独自の進化を遂げた結果としての、
ルーズソックスにミニ丈スカートの制服が流行るのは、
その後のバブル崩壊後の90年代。「安室ちゃんの時代」だ。 
そして、いつの間にか、
長いスカート丈の不良制服ファッションは、
絶滅していったと思う。


アース・ウィンド・アンド・ファイアーが
街角に流れていた、あの頃、
一般庶民の女子中高生の私服は、
駅前の雑多な商店街に支店を構えるCabinやCreedだった。 
一方、
リッチな(不良)お嬢様中高生の私服は、
渋谷や六本木のディスコで踊り狂っているお姉様がたと
まったく同じアイテムで揃えていた。 
髪型はサーファーカット。 
エンゼルフライト、
ウェッジシューズ、
グッチのショルダーバッグ....。 

裕福なシティーボーイやシティーガールが通う私立校では、
リッチなお嬢様中学生は、不良じゃなくても、
ヴィトンのボストンバッグで学校に通っていたと聞く。 

樫本知永子や賀来千香子が
「JJ」の表紙を飾っていた、あのころ。 
ハマトラからニュートラへ。 
バブルの少し前の時代だ。

あのころに比べて、
光文社の雑誌もずいぶんチープ志向になった。

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 ↑
 『JJ』が廃刊になったことが、
 日本のひとつの時代の終わりを告げているようです。
 ところが、
 「JJ世代」は、
 賀来千香子さんとともに、
 いまだにブイブイ元気のようです。
 「JJ世代」の活用法は
 『JJ』→『Very』→『Story』→『Hers』でしたっけ?
 「買わない、買います、買う、買うとき、買えば、買え!」
 みたいですね。
 「JJ世代」の飽くなき購買欲は、今や
 日本の宝ともいえるのではないでしょうか。
 「JJ世代」に手を合わせて拝みたい気持ちです。

 かくいう私は、「JJ世代」よりちょっぴり妹でしょうか。
 非の打ち所のないニュートラファッションで
 きらびやかな女子大に通われる
 「JJ世代」のお姉さまがたを
 眩しそうに眺める、イモな女子中高生でした。

 コロナ直前ごろ、
 格安の美容院で
 『Mart』とという雑誌のページをめくりながら、
 光文社の女性ファッション誌の貧困化を
 といいますか、
 光文社が長年ターゲットにしてきた
 日本の若き中産階級の、
 急激な貧困化を、
 紙面からヒシヒシと感じたことが有りました。
 そもそも、若くもないのに、
 格安の美容院に行っている私が
 相当ヤバい地点にいますね。
 
 こうなりますと、ほんとうに、
 「JJ世代」の両肩に
 日本の望みが重くのしかかってきます。
 「JJ世代」のみなさんに、
 今日も、買って、買って、買いまくってほしいものです。

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