🌟フランスのブルターニュ半島の遺跡巡り①2024年09月03日 13:27



死者の海の夕暮れ(ブルターニュ、フランス 2000年頃)

👆フランスのブルターニュ半島の「死者の海」の近く。ドビュッシ-の「沈める寺」のネタ元の、古い伝説が残る場所。



フランスのブルターニュ半島(地方)は、英語で Brittany(ブリタニー)。意味は「小さいブリテン」だそうです。

それほどまでに、イギリスと縁(えにし)があるブルターニュ半島は、文化的にブリテン島(ほぼイギリス)と同質とみてよいのかなと思ったりします。

ブルターニュ半島には、聖母マリアに対する独特な崇拝文化があるみたいです。キリスト教の聖母マリアは、ブルターニュ半島では土着の地母神と一体化しているようです。 

そのことを表すような、田舎道の道端にある聖母マリアの小さなお堂を目撃しましたが、

私も日本人なので、地元の人たちが今も日々足しげく通ってお供えのお花を飾って手入れを怠らない、その聖母マリアの小さなお堂を興味本位で写真に撮ることは、しませんでした。

小さなお堂に祀られてた聖母マリアの像は、水色の縁取りのある白衣をまとって、真っ白な色の顔をして、目鼻や口がリアルな色の、肌は色白すぎるけれど生きているような、生々しい感じがしました。地元の人たちの地母神なんですね。

フランスのブルターニュ半島は、先史時代の巨石の遺跡が至る所に在る、キリスト教伝播前の、フランスの土着の本当の人々の魂がひしひしと感じられるところでした。



イギリスから、フランスのブルターニュ半島へ渡るには、まずロンドン中心部から、高速道路(motorwayモーターウェイ)のM3でブリテン島南岸のポーツマスまで下ります。
あのポーツマス条約のポーツマスですね。

そして、ポーツマス港からカーフェリーにのって、フランスのシェルブールに渡ります。
あの「シェルブールの雨傘」のシェルブールですね。

シェルブールに到着してクルマに乗ってラジオをつけると、フランス語のラップ音楽が流れてきました。フランス語ラップはスペイン語みたいに聞こえて興味深かったのを覚えています。

そこからのルートはほとんど覚えていません。四半世紀前のことなので、記憶があいまいです。

ただ、ドビュッシ-が作曲した「沈める寺」のモデルになった古い伝説が残る「死者の海」という海岸からあまり近くもないが遠くもない、いちばん人口が多そうな町に、一泊目の宿をとったことだけは覚えています。
町の目抜き通りに植えられたベニバナトチノキの赤い花が、やけに肉感的だった
ことは覚えています。

栃木県のトチノキといえば、白い花ですし、イギリスで見たセイヨウトチノキも白い花でしたが、ベニバナトチノキの赤い花は、なんといいますか、明るい牛肉色といいますか、濃い豚肉色といいますか、肉的な色でした。 

フランスのブルターニュ半島の「死者の海」がドビュッシ-の「沈める寺」のモデルになった古い伝説の地であることは、はるか昔に『ケルト文化と中世騎士物語』という新書を読んだことに端を発します。

いまでもその新書は本棚にありますが、本棚のいちばん高いところに追いやってしまっているので、著者の確認は面倒くさくて割愛します。

この記事の冒頭の写真は、その「死者の海」を、小高い丘から眺めた夜景だと思います。 



イギリスはブリテン島の先住民の王とされるアーサー王の伝説が、なぜかフランスはブルターニュ半島に残っているのが興味深いですね。 

そして、アーサー(Arthur)のラテン語読みがアテルイに似ているなぁと感じたのは、私だけですかね?

ブリテン島の先住民の王とされるアーサー王は、「ブリテン島が危機に瀕した時、遠いアヴァロンの島からブリテン島を守るために必ず帰ってくる!」と信じられているそうです。

アテルイさんにも、同じような逸話がありますかね?


歴史は英語で history(ヒストリー)。「あいつ(支配者)が言う話だから(his story)」ですね。

日本の「あいつ(支配者)」ではなくて、日本の地に足をつけて地道に生きてきた本当の日本の民たちの物語(our story)が、今もどこかにひっそりと語り継がれているとしたら、それを受け継ぎ守っておられる方々に、深く頭(こうべ)を垂れます。




ここまで書いてきましたが、続きは次回に持ち越します。

以下は、ブルターニュ半島で見た先史時代の巨石の遺跡や古代の池の写真です。
これらについては、記事②や③以降で書こうと思います👇



ブナ林に眠る先史時代の墳墓(ブルターニュ、フランス)
👆「La Maison des Feins(House of the Fairies 妖精たちの家)」➡記事③


ヨーロッパブナの林に眠る先史時代の墳墓(ブリュターニュ、フランス)
👆「La Maison des Feins(House of the Fairies 妖精たちの家)」➡記事③



ヨーロッパブナの林に眠る先史時代の墳墓(全面)(ブルターニュ、フランス)
👆「La Maison des Feins(House of the Fairies 妖精たちの家)」➡記事③



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先史時代の列石遺跡(ブルターニュ、フランス)2000年頃撮影




栗の老木が脇にある先史時代の墳墓(ブルターニュ、フランス 2000年頃撮影)



木々に見守られる先史時代の墳墓(ブルターニュ、フランス 2000年頃撮影)



先史時代の墳墓の内部(ブルターニュ、フランス 2000年頃撮影)



栗の老木や木立に見守られる先史時代の墳墓(ブルターニュ、フランス 2000年頃撮影)



ハリエニシダ(黄色い花)に守られた古い池(ブルターニュ、フランス 2000年頃)


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