🌖「アリとキリギリス」の寓話 ― 2023年08月28日 04:12
「アリとキリギリス」の寓話
20230828
イソップ寓話の「アリとキリギリス」。
イソップさんは、ウィキによると、紀元前6世紀ごろに生きた、小アジア出身の奴隷だったそうだ。
うーむ、紀元前数百年、現在のトルコ(小アジア)、そして奴隷の身分。
紀元前数百年ということは、キリスト教発祥より数百年も前。
現在「先進国」と自称して威張り散らしている西洋が文化果つる未開の大陸だった時代だ。
そして、
トルコは、「先進国」気取りのアメリカに執拗に爆撃・蹂躙される、最も豊かな文化地域チグリス・ユーフラテス河流域の、上流地域。
ギリシャ軍の姑息な「トロイの木馬」で陥落した先進文化国家トロイアがあったと言われているのが、トルコだ。
ちなみに、陥落滅亡したトロイアから命からがら逃げてイタリアに落ち延びたトロイアの王族の某(名前忘れた)の末裔「トロイアのブルータス」が、イタリアをしくじって更に流浪の度を続けた末に先住の巨人族を殺戮全滅させた辺境の島を、自分の名をとってブリテン国と首都ロンドンを打ち立てたという物語が残っている。民族の出自を由緒正しい血脈であると主張する時に利用するほど、トロイアは先進文明国家だったのだ。
そして、
イソップさんは奴隷の身分。つまり、当時の負け組。
当時より以前の時代に全盛期を迎え、品が良すぎて新興の野蛮人どもに追い落とされてしまった、かつての勝ち組だった文化的な民族だろう。
そう鑑みると、イソップさんとその寓話には、真実性が有り過ぎますよ。
イソップ寓話の、「アリとキリギリス」。
どちらの生き方を選んでも、最晩年の結末には、自分で責任をもつべきだろう。
今まで好き勝手に生きてきたキリギリスは、自分がさんざんバカにしてきたアリに頭を下げて無心できるはずが、ない。
今まで、キリギリスの嘲笑に耐えながら、自分の夢をあきらめて、自分を殺して必死に働いて蓄えてきたアリも、厳しい冬のさなかに、アカの他人であるばかりか、かつて自分をバカにしたキリギリスに施しをするはずが、ない。
各々が、自ら、各々の人生のオトシマエをつける。ただそれだけだ。
でも、そんなことを考えるのも、
60近くになったら、疲れちゃった。
還暦過ぎてから、自分がつつがなく淡々と生きていられれば、
ほかの人のことなんて、
もうどうでもいいよ。
もういいよ。
もう、いいよ。

浅井忠「十二月」(部分) NDLイメージバンク(国立国会図書館)
作品全体図はこちらのURLのどこかにある:
美術文芸雑誌『方寸』|NDLイメージバンク|国立国会図書館
最近のコメント