🌳イギリス:アヴェバリー(Avebury)のストーンサークル ― 2024年02月07日 17:29
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英国国教会によるキリスト教国イギリスには、
他のヨーロッパ諸国と同様、
キリスト教の顔の裏に、
キリスト教から「原始的な邪教(ペイガニズム paganism)」とレッテルを貼られ蔑まれた
先史時代の記憶が、
今も人々の心の奥底に、色濃く残っている。
ペイガニズムは、八百万(やおよろず)の神々を畏れ崇拝する、
自然崇拝の宗教である。
生きとし生けるものすべての命の源である太陽を拝み、
生命の危機と同時に大いなる恵みをもたらしてくれる、自然現象を畏れ尊ぶ、
人間として最も純粋で自然な宗教である。
イギリスの代表的な先史時代の遺跡といえば、ストーンヘンジだが、
ストーンヘンジから遠くないマールボロー(Marlborough)周辺には、
アヴェバリー(Avebury)をはじめとする先史時代の遺跡が存在する。
マールボローと聞いてアメリカのタバコを思い浮かべるかもしれないが、
アメリカの多くの地名のご本家は、当然のことながらイギリスである。
「北広島」などと同じことである。
ちなみに、Aveburyの発音だが、
ネットでは「エイヴベリー」とよくでてくる。
しかしながら、
私が記憶しているAveburyは「アヴェバリー」である。
アメリカなどの英語圏の国に「エイヴベリー」と呼ぶ地名があるのかもしれないが、
当然ながら、イギリスの「アヴェバリー」が本家本元である。
アヴェバリーには、ストーンヘンジには及ばないものの、
かなり大規模なストーンサークルがある:
アヴェバリーは、三内丸山遺跡のイギリス版といったところかもしれない。
資料館もあった:
Avebury付近の民家。
家の入口に置かれたキノコのような石の置物は、
スタドル・ストーン(staddle stone)と呼ばれる。
スタドル・ストーンは、もともとは、食糧倉庫の屋舎を乗っける基礎部分の石。
日本の登呂遺跡の食糧倉庫についていた「ネズミ返し」と同じ役割をしていた。
イギリスの田舎では、スタドル・ストーンを家の敷地の入り口に門のように置いた
このような民家がよく見られる:
これも、アヴェバリー付近の民家。
日本と同じ、藁葺:
これも、Avebury付近で撮った記憶がある。
イギリスの冬は、暗いし、寒いし、雨降りだし、どこもかしこも水びたしだ。
遠くに、富士山のように見える丘は、
古代遺跡スィルベリーの丘(Silbury Hill):
古代遺跡スィルベリーの丘(Silbury Hill)の遠景。
古墳なのか?それとも、祭祀用に作った丘なのか?:
古代遺跡スィルベリーの丘(Silbury Hill)。
日本には富士山があるが、
富士山のようなピラミッド型の山が無いイギリスには、スィルベリーの丘があった。
スィルベリーの丘のまわりは水びたしで池のようになっていた。
白い点のようにみえるのはヒツジ(白鳥だったかも?)。
イギリスの田舎は、どこへ行ってもヒツジだらけだ(白鳥だったかも?白鳥かもしれない!いずれにせよ、イギリスの田舎は、どこへ行ってもヒツジだらけ。):
古代遺跡スィルベリーの丘(Silbury Hill)。
近くで見るとけっこう大きい。:
Avebury付近にある古墳の入口:
以上の写真は、20年以上前に撮影したものである。
現在のAvebury付近がどうなっているか、私は知らないが、
遺跡群自体は保全されていると思うので、それほど変わっていないと思う。
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